はるかぜ

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つながり

 ときに吃驚するような繋がりが出来ていることって、
あるもんなんやなぁ、
なんて思いましたとさ。


 以前にも軽く触れたことがありますが、
うちの職場は、家電量販店です。
出入り口近くのレジ…接客のいらないレジには、
学生アルバイトが多く在籍しています。
私はというと、(趣味もかねて)情報企画コーナー担当ですので、
PCコーナー周辺を、パートタイムとして担当しています。
ゆえに、コーナー内であれば繋がりもあり、
よく話し、くっちゃべるのですが、
学生アルバイトとは、あまり縁がなかったりするのです。
じっさい、
コーナー全体でみるならば、
縁がないを通り越して「よくわからない人たち」という感じで、
マイナスイメージの関係です。
うーわえぐい独白。

 自慢じゃありませんが、
私、高校生までは、
こちらから、一から始めて人と喋る(「話す」ではない)、
殊に女子と喋るなんてスキルは、ほぼ全く持ち合わせておりませんでした。
大学生になり、
男子2人女子11人の学科に入ったため、
多少の改善をみて、社会人になったのでした。
そのうえ、一昨年だったかに異動になった同コーナーの社員さんが、
学生アルバイトにいちいち渾名をつけており、
内気だった私も、その影響を受けてそこそこ外交的になりました。
そのおかげで、今では学生アルバイトともそこそこに喋ることができています。
…だいぶぎこちないですが(汗
それでも、
「話しかけていいよ」という気(?)は、
以前より多少は纏えるようになっているようです。
…今の学生が活発なだけかもしれませんが。

 こないだ退勤時に、学生アルバイトさんから、
「島本さんって、管弦におられたんですか」
と唐突に言われました。
さすがにピンポイント過ぎる話に驚いてしまって、
「え、なんで知ってるん!?」
と過剰反応してしまいました。
実はこの子(「子」って言う歳になったんだね私…)も管弦楽団に所属しており、
定期演奏会の冊子を見て、私の名前を見つけたそうなのでした。
…よく見つけたなおい。
今年の定期演奏会は行われる予定で、日にちは12月26日(日)。
昨今の事情により、なかなか合同練習ができないらしく、
「完成度は…」とのこと。 そりゃしゃあない。

 …というか、私が初心者の域を出ることができなかったので、言える立場にない。
余談だが、
私がトロンボーンを始めたのは、それこそ大学生から。
卒団するまで楽譜は読めず、いちいち下から読んでいたし、
スコアを読んでも、「読む」ことに気が行って全く想像ができなかったため、
音源を腐るほど聞いて、身体で覚えていました(こういうのは好き)。
4回生の演奏会には、全く責任が持てそうになかったので、
最初から「ごめんなさい」と言っておきました。
現に卒業論文は最終発表の翌々日くらいに完成していましたから、
音楽をやる隙間は、ただの一ミリもなかったのでした
(弁解しておくと、卒論は3回生の9月からしっかり取り組んでおり、
難渋したのは、研究先の所長さんと1年3ケ月全く意見が平行線だったため)。


 今回来た「団費滞納金」督促の文面がおっかないなど、
言わなくていいことをアルバイトさんに言い散らかし
(滞納金およそ10万円は、4年ほど前に一括返済済み、
奨学生で在学中払えなかったうえ、卒業後も一人暮らしの時給だもんだから、
一括返済後しばらくは本当に「もやし生活」だった)、
帰宅後は、もう忘れかけている「クローク」などのことを思い出し、
久しぶりに楽しい「どうしようねぇ」を噛みしめていました。