はるかぜ

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ALBA SPOON(W240とW850)

 いつ買ってもらったのか、
父親に聞けば分かるでしょうが、
幼い頃に買ってもらった腕時計は四つほど覚えがあります。

 うち一つは何度か紹介しているアルバ・トレイルマスター(V501-8N40)、
もう一つも一応…紹介済みの子ども向けの腕時計(機械はMIYOTA Cal.2035)、
三つ目はもう手元になく、記憶もおぼろげな黄色いベルトの小さな腕時計。


 そして、四つ目はこれ。
アルバ・スプーンです。
いつ買ってもらったのかは全く覚えていないのですが、
トレイルマスターは小学校入学祝いですし、
それより前、幼稚園児の時のような気がします。
シリーズの中では小柄な、W240でした。

 幼すぎて、思い入れというか、覚えていることが少なく、
電池切れ前の点滅表示がお気に入りだったこと、
パネライトの虜で、何度も布団の中で点灯させていたこと、
前面のアルミ部分やボタンがボロボロになって、
素地がいい感じにむき出しになっていたこと、
そのアルミ部分は一回脱落して、ボンドで接着していたこと、
晩年は液晶表示部中央に染みが出たこと、
液晶表示が薄くなって、冬ははっきり表示するので、
夏場は冷蔵庫にしまっていたことを覚えています。
あれ、意外と出てくるもんですね。
そんなわけで、この写真の個体は後年になって買い直したものです。
実家に…捨てられてなければ…前の個体も残っているはず。

 このデザイン、結構刺さったようで、
買ってもらったものの液晶表示部に染みができた後、
月五百円の小遣いを貯めに貯めて、自分でも買っています。
橙色のスプーンで、バンドもマジックテープタイプでした。
実は、写真のこのバンドの遊環が皮膚を抓ってくるので(伝わるかな…)、
マジックテープのバンドなら、と思ったのだろうと思います。
…ほかの液晶表示が気に入らなかったのもある。
今でもそうなのですが、
電卓でも何でも、縦に長い数字表示は好みではないのです。


 先日、バンドのない中古品のスプーンを買いました。
W850-4000。
ドットマトリクス表示のスプーンです。
やはりでかい。
貧相な腕では似合う時計が違う。
中学校入学祝いのG-SHOCKもしかり、
こういうのはもっとムキムキな腕でないと似合わない。
遊び心の詰まったスプーンが欲しかったので、良しということで。

 残念なのは、スプーン全体に言えることだと思うのですが、
他の時計と比べて液晶表示部の劣化が出やすい、ということでしょうか。
先にも触れたとおり、
スプーンの液晶表示部は劣化すると、
温度が高い環境では表示濃度が薄くなるようです。
シリーズ全体に言えることだということと、
表示内容によってセグメントの濃度が変わることから、
偏光板の劣化ではなく、液晶自身の劣化と思われます。
手元のW240は、もうほんと、薄らとしか表示せず、
W850には一応コントラスト設定が存在するものの、
手元のW850は、温めた状態でコントラスト調整をしても焼け石に水でした。
冬の間なら写真の通り、今のところバッチリです。

 ワイヤードブランドから、復刻版スプーンが出ていたんですね。
今回調べるまで全く知りませんでした。
この中でいえば…グレーがいちばんいい感じに見えますが、
液晶表示…縦長なんですよね…
ずっとW240を見てきた私にとっては、「これじゃない感」が拭えません。
ただ、見た目はほぼほぼ一緒、
時計表示部は「そうそう」と思える配置だし、
各マークも、位置こそ違えど見た感じ一緒なので、
実際につけてみれば、「あーこれだ」ってなるのかもしれません。