はるかぜ

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夏が来れば

 尾瀬は行ったことないけど、1回でいいから行きたいなぁ。

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 この頃だったかなぁ。
でも、いつも夏が近づくと、中学校の合唱コンクールを思い出すんですよ。
うちの中学校では、全学年とも合唱コンクールというのが 11月頃にあるんです。
ピアノを弾く人が1人、指揮者が1人、クラスで選ばれます。

懐かしいなー、必ず1人は音楽の授業中に、リコーダーの掃除棒を指揮棒に見立てて、遊んでいる人がいるものです。



 要するにね、そのときの私は楽天家だったのよ。
7月なのに、毎週友達を引き連れて 自転車で伏尾に行ってたしね。
引きずり回した友達、ごめん(遅
朝6時から昼12時までとか、受験生として どうかと(笑
まぁ、話し合ってのレクリェーションだ、いいじゃないの。

とりあえず、「ピアノやってた人は 外へ出て話し合ってね」ってことで。
私も、まぁ小学校6年までは やってたけど、そんな上手くないし……て思ってたら、どっかの誰かさんが(ごめん)、

「お前も行けよ、弾けるだろ」

とか中途半端に大きい声で言ったもんだから、行かざるを得なくなって(蹴
音楽の授業の前後とかに ピアノとか弾くんじゃなかった(笑

8人だった筈、私もあわせて。
みんな、できない理由を挙げていく。
だいたいが「時間がないから」。

んなもん、みんな時間は ないに極まっている。
受験生である。
時間があって堪るかいな。

「上手くないよ 私は」
みたいな へな猪口で どうでもいいような理由を言ったのは、私だけだった。
実際 私の手元に残された技術では「だんご3兄弟」「勇気100%」あたりしか弾けない。
休み時間に弾いていたのも、音楽の教科書に載っていた、滝廉太郎の「花」とか、加賀清孝の「夏の日の贈りもの」とかだから、ねぇ、知れてるでしょ。

「時間がないから」は、結構強い。
その通りだからね。
それに引き換え、私の「下手だから」は即刻却下されちゃいました。

数日して楽譜貰った瞬間、「これ無理 絶対無理」っていうのも出てきたけど、「やったろうじゃないか」みたいなのも同時に湧いてきました。



 コブクロ「轍」。
音楽に疎い私は、初めて聴く曲でした。
CDも初めて自分で買いました。
何度も聴いて、歌詞を見て 頭の中に世界を広げるとね、どんどん弾きたくなって……って言うのが「ピアノのための曲」とはまた違った、楽曲の楽しいところだと思うんだけどなぁ。


夏休み、何回か学校に行って、先生に指導を入れてもらいながら、少しずつ進みました。
第2音楽室だったかな、吹奏楽が使っているあの広い部屋に、ぽつんとあるピアノ。

2学期に入り、何回か第2音楽室でみんな集まって練習をして。
いっぱい間違っちゃって「あーあ」と思っても、教室で友達がかけてくれた「がんばれ」っていうのが嬉しかったね。
それを頼りに、本番の2週間ぐらい前になって、やっと間違えずに弾けるようになりました。



本番は少し とちりましたが、あれだけ必死になったのは、それまでには なかったです。
そして今までもです。




 来年も同じことを思い出すのかなぁ。
あの時くらいに頑張れる私を、またどこかに見つけたいです。