はるかぜ

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一首で思い出す、あの人

 この時期ですから、百人一首を目にする機会が多いのではないでしょうか。
私は、四九句目に差し掛かるとき、いつも思い出す人がいます。


 2007年8月26日。
とある人が、サイトの更新を止めた日です。

 この頃から、私はインターネットをやりだしたんです。
まぁ それは それはポケモンが、特に絵が好きで、検索サイトを片っ端からあさりはじめた時期。
インターネットで使われているような言葉を まって知らなかったのもあって、知らない言葉で注意書きをされていると、「ここは見ちゃ駄目なの?」なんて感じのことを思ったりもしてました。
「オフ友」ってのが、一番多いくせに分からなかった。
だいたい、「オフ友禁止」と言う文句が多かったために、見ずに しまったのが結構あります。
そのサイトもそんな感じで、深入りはしませんでした。

 その人が、いじめを受けているというのは、サイトを ぼちぼち奥まで見はじめた頃に知りました。
「いじめについて」と題をつけ、大層長い文を書いてはりました。
私自身も、まぁ今となっては お笑いで済ませられるような、軽いいじめを受けていました……と思っていたのに、人が変われば、同じことなのに、これほどにも傷つく人がいるんだなぁというのを、初めて感じました。
それと、解決するのに何もせず 成り行きに任せた私に引き換え、その人は6年の百人一首大会で「四天王」と言われるまでに練習を積み重ねたというのも、凄いと思いました。


   私は初めて、生きていることに喜びを感じました。

  人生が開けた気がします。
  そのとき百人一首で一番好きな歌は、

   「みかきもり えじのたくひの よるはもえ
     ひるはきえつつ ものをこそおもへ」
  でした。


しかし意味を考えると……いやはや、なんか凄い熱いもん選んでますね(笑

 丁度1週間後、その人が突然更新停止を言い放ったときは、しばらく画面を見つめ、しまったと思っていました。
ブログというもの そのものも、どういうものなのか知らなくて、尚且つ注意書きがあったために、見るのを躊躇してたからです。
コメントくらい残せばよかったと、後悔しました。
名前を変えて、今度は検索避けをして……今後その人を見つけられる手だては殆どないことに気づき、せめてと思って、一時ファイルが残っているフォルダをあさって、かき集めました。
「いじめについて」の全文も持ってます。
もう随分前の話、じき時効だろうと思って全部載せようと思ったけど、あまりに長いので、やめときます。




 もう、すいぶんと まえの、とおい きおくの はなし。

……こんな、歌とは まって関係のない思いを 誰かに持たれているなんて、大中臣能宣朝臣は 知る由もないでしょうけどね(笑