はるかぜ

気ままてきとう雑記。 本HPは左のHP紹介欄バナーから。

精工舎ローレル

イメージ 1

 先日、たまたま某オークションで精工舎のローレルを発見いたしました。
商品名が『LAUR??』だったので、「ん?」と思ったのですが、
添えてあった機械の写真が、どう見ても初代ローレルでした。 ……たぶん。
あまり状態が良さげでなかったせいか、
それとも商品名がヒントに乏しかったせいか、誰も入札せず、なんと700円で落札できました。
情報は、「不動」「竜頭なし」くらいでした。
上の写真は、届いたときの写真。
文字盤を押さえるねじと、機械をケースに固定するねじがなく、
香箱車の上の車を押さえるねじが、合わないものになっていて、スカスカでした。





イメージ 3

 分解途中に、手が止まりました。
時刻合わせの機構の辺りが、一風変わった様子です。
いつもと違うので、そのまま分解すると配置を忘れてしまいそうです。





イメージ 2

 分解直後の写真。
かなりとは言わないまでも、まぁまぁ汚いです。
布で磨くしか能がないのですが、とりあえず磨きました。
赤錆は取れますが、黒錆は食い込んでいて取れませんでした。





イメージ 4

 荒掃除を終えて、組み上げ。
1枚目の写真と比べると、鈍いながらも光るようになりました。
文字盤を押さえるねじを探してつけて、機械を固定するねじと香箱車の上のねじも、適当に見繕ってきました。
……いや、結構探しました(笑
いちばんの問題は竜頭ですね、これしかありませんでした。
4つあったのですが、3つは短すぎてだめでした。
しかし、こんなにはみ出てちゃあ、みっともないというか、危ないというか……

 テンプですが……チラネジの有難み(?)がよく分かります。
スーパーやユニークは、もう私の目では ずれなんて分かりませんでしたから、
チラネジの有難みは、あまり感じなかったのですが、
このローレルの天輪は、中心がずれています。





イメージ 5

 ここまで組み上げておいて……時計が止まってしまいました。
軽くゼンマイをまこうとすると動くので、ゼンマイを解いてみると、解けかたがとっても悪い……
香箱車を開けてみると、乾ききっていました。
ゼンマイも、先端が欠けて固定されにくくなっていたので、家にあった適当なものと交換しました。
……ちょっと力不足ですが、一応動くようになりました。

 ケースの直径は31mmと、割と大きめです。
懐中時計の機械をそのまま腕時計にしたわけですから、当然と言えばそうなのですが……
懐中時計と同じと言えば、竜頭の位置も12時です。
いつものように腕時計を見ようとすると、9時が上に来ます。……
……どっちを上にするのが正解なのでしょうか。
とりあえず、バンドは至って普通の16㎜でしたので、今度余裕ができたら買いたいと思います。