はるかぜ

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写真部に行ってきました

 運動部だって、頭フル回転だろうし、頭だけじゃない、何かしらの「文化」も継いでいると思うのよね。
文化部だって、ただただ屋根の下でじっとしているわけではなく、汗水流しての活動です。
園芸部なんて、本当に大変でした……というか屋根の下じゃないですけどね(笑
けれど、かなり楽しかったです

ただ、表に何が出るか、それが「文化部」と「運動部」の違いであって、決して体力の差とか性格とかで部活動が決まるわけではないと思っていたりします。
そりゃ、限度はあるだろうけどさ……



 そんなことはどうでもいいです(え
今日は久しぶりに高校に行きました。
何しに行ったかって、ちゃんと前振りは書きました(笑

 写真部の後輩が 初めて現像に挑戦するということで、お手伝いに行ってきました。
私のひとつ下の後輩には、現像のやり方を教えましたが、その下の学年の部員がいなかったりデジカメだったりだったので、伝わらずに途切れてしまったわけです。
今日は 2人来ていました。
2人とも、普段はデジカメだけれども、今回は先生にフィルムカメラを借りて、白黒フィルムで撮ってきたようです。
先生に借りないと、フィルムカメラがない世代ですか……おそろしい世代だな(笑
ちなみに部員数は、聞いた感じだと 女子 3人、男子1人。
今日いなかったうちの ひとりは軽音部の部長さんで、もうひとりは鉄道マニアです。
鉄道マニアは、私 → 私の後輩 → その後輩、と、脈々と受け継がれています。
聴くところによると、私よりも私の後輩、後輩よりもその後輩……と、どんどん重症化しているようですね。
他所様に迷惑をかけない「撮り鉄」なら、いいのですが(笑

 現像液や定着液を保管するタンクは、かなり怪しくなっていたので、比較的ましなものを寄せ集めて使いました。
そりゃあ半年くらい使わなかったら、ねぇ……
タンクの中身や、写真を焼いた後の道具がそのままだったり、現像したフィルムは吊られたままだったり……なんだか時間が止まっていたような感じでした。
ただ、現像のときに使うビーカーがひび割れていたり、埃がかなり積もっていたり、冷凍庫の中が霜だらけになっているのを見ると、やっぱり半年経ったんだなぁとおもいます。

 まぁいい機会です。
どうせ薬品が全部駄目なので、一から作ってもらいました。
今回の後輩は、「可愛い」んですよね。
……勘違いしないでくださいね、やることがちょっと小さいっていう意味です。
薬品を混ぜるときも、なんだか気合が入らない……写真部の現像は、体力勝負なんです(大袈裟な
私のひとつ下の後輩は、水泳部のマネージャだったためか、かなり気合が入っていました。
ところで、唯一の男手、鉄道マニアはどこで何をしているんだ(笑

 フィルムピッカーという道具があります。
フィルムの「ベロ」、出だしを、フィルムの本体から出す道具です。
これの説明書き、これがまたよく分からない書き方をしてるのよねー
私と、もひとつ上の先輩が初めて使い出したのですが、当時はかなり苦労しました。
今では、ちょちょいのちょいですけどね(笑
後輩も、2回くらいで使えるようになりました。

 私もそうでしたが、ブラックボックス内の作業が、いちばん神経をすり減らすんですよね。
ブラックボックス(たぶん愛称)は、半袖トレーナーような形です。
……服の類はすべて「服」としか言ったことがないので、定かではありません(蹴
トレーナーのお腹に当る部分は 2重のファスナーになっていて、そこから道具やけらを入れます。
その後、ゴムで絞ってある袖の部分から手を入れて、作業をするわけです。
だから、ある程度明るくても大丈夫……なのですが、如何せん中身が見えないために、いろいろ心配するわけです。
私は道具を入れる前に、指差確認をしていました(笑
道具をブラックボックスに入れても、ちゃんと道具が全部あるかを、触って確認していました。
入れ忘れがあったら悲惨ですからね(汗
やる前は「私 無理無理、絶対失敗する」とか言っていた後輩ですが、すんなりと こなすことができました。

 いよいよ現像作業です。
……正直怖いんですよね、これを教えるのって
取り返しのつかないネガなだけに、失敗してしまったらショックが大きいので、「先輩は、あやしい」という消えぬ烙印を押されかねません(笑
しかし、この名言だけは忘れません。

  「ええ加減が、"ええ"加減」

「いい加減」を、文字通り(いい→良い)に受け取ってしまった形です。
化学部の先生が言っちゃったんですけどね、これを。
いや、そういう隙間に新たな発見をする化学部だからかもしれません
写真の現像に応用すると、要は即断力なんですよね。
現像液の素が入っていた袋には、現像に要する時間が、表にして書いてあります。
現像に要する時間は、液温とかなり関係があるのですが、そんなもの、作業中にも変わります。
「私のフィルムがこれで、今の液温22℃で……だから、現像時間は7分15秒かー」とか表を見て思っている間にも、今の季節なら液温が0.5℃くらい下がります。
しかも、1℃くらい下がるといわれても、表には大概 2℃刻みでしか現像時間が書かれていません。
ここで登場する思想(笑)が、さっきの「ええ加減が、"ええ"加減」です。
「間とって、こんくらいやな!」っていう割りきりが大事だと思います。
そりゃあ、厳密にやればとことん追求できるでしょうが……
ということで、ええ加減でやりましたが、ほぼばっちりでした。
3本目が、ちょっと眠たい、淡いネガになってしまいました。
何本かを連続で現像するのが久しぶりすぎて、だんだん減衰する処理能力のことを忘れていました(汗

 明後日は、いよいよ感動の印画紙です。
ネガは、直接変化するところを見ることができない上、反転していてよく分からないので、なかなか実感が湧きにくいものです。
それに比べて、印画紙は目に見えて変化していくので、初めてやった人はたぶんここで「面白い」と思うんじゃないでしょうか。
これで暗室をまた使ってくれるようになったら、それ以上に嬉しいことはありません。



 まぁ偉そうなことをつらつらと書きましたが、この記事の内容が正しいなんてひとことも言っていませんので、そこのところ、ご了承くださいませ。