はるかぜ

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SEIKO MARVEL

イメージ 1

 これには随分と手こずらされました。
いわゆるニコイチで修理したものです。
直したい一心に、少しだけお金がかかってしまいました。
いつものことながら、劣悪環境でやっているので、途中の写真はありませんが……一応いきさつを。

 初めて手にした物は、耐震装置つき19石でした。
しかし、耐震装置が壊れており、テンプの片側2石、受石と穴石がありませんでした。
そのおかげか、天真は無事でした。
それだけでは済まなくて、アンクルの石も脱落していました。
ついでに、ぜんまいも切れていたわけですが……
まったくどういう最期だったのでしょうか(汗

 次に手にした物は、耐震装置つき17石でした。
ちなみに、ケースは14K金張り(はげはげな上、竜頭が普通のものという不徹底ぶりですが)。
これは、テンプのひげぜんまいが だめになっていました。
じゃあ、先の物とひげぜんまいを交換しようということで、作業に取り掛かりました。
テンプから天輪を外し、ひげぜんまいを外して交換……っと、はまらないぞ(汗
どうやら、天真の太さが違うようでした。
ならば天輪ごとと思って、元に戻してつけてみたところ、高さが足りない。
……同じマーベルなのに、部品って共通じゃないんですねぇ(泣





イメージ 3

 ちなみに、部品絡みの小ネタですが、
マーベルの耐震装置は、全部で4種類あるようです。
U型、E-2型には、ANTISHOCKの記載があり、
S-1型、S-2型からは、おなじみDIASHOCKの記載があるようです。
E-2型に関しては、一部DIASHOCKの記載ありという記述が見られますが、真偽のほどはよく分かりません。
U型、どっかで見たことあるなぁと思ったら、これに近いか同じですね。





イメージ 2

 最後に手にしたのが、最初の写真の物です。
17石、それ以外に書くことがない初期のもの(たぶん)。
後に耐震装置つきや19・21石が出てきだすと、「いちばん安いの」という立ち位置になったかもしれませんが。
これは、ねじや車など、錆びている物がいくつかあったので、それを上2つから拝借。
テンプは固まっていたので、一応テンプから二番車まで掃除と注油をして完成させました。
こうしてようやく、動くマーベルが完成したのでした。
風防割れてるけど……残念ながら、ぴったり合う風防や、いいケースが手元にない(汗
ちなみにこのケースは、以前紹介した「ユニーク」と同じ大きさ(ø31.5mmほど)で、わりと小ぶりです。


 動き出して数日。
まだまだ不思議な進み遅れをしていますが、そのうち安定するかなぁと思いながら、持ち歩いています。
安定したら、また時間をかけて日差の調整をしたいと思っています。

 ところで、マーベルには精度を期待しているのですが、
当時の「精度が良い」とは、どのくらいなもんなんでしょうか。
前に紹介したユニークは、あれから2ヶ月使っていますが、姿勢差はかなりあるものの動き自体は安定し、
寝ている間は日差+1分強の勢いで進み、
つけている間に遅れてだいたい標準時近くになるという、まぁいいペース(?)で動いています。
「そんなもんかな」と思っているわけですが、どんなもんなんですかね(笑