はるかぜ

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SEIKOSHA PRECISION(懐中時計)

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 SEIKOSHA PRECISION、7石です。
いわゆる「鉄道時計」というものですね。
もうはっきりとは覚えていませんが、2年くらい前に入手したものです。
アンクルがぽっきり折れてしまっていたので、部品待ちでした。





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 なかなか酷そうなものを、部品取り用に入手したのですが……
これよりひと世代前の物だったようで、アンクルの軸の太さが合いませんでした。
仕方がないので、慎重に金属の軸受けの穴を広げました。
ガリがちゃんとなくなっていればいいのですが……

 ちなみに、この機械の金属の軸受けは、板を削って彫り出されていますが、
部品取り用に入手した物は、軸受けは はめ込みで、外れるようになっていました。
これは、いざとなれば交換できるので、よいですね。

 「部品取り用部品取り用」と、写真載せろよという話ですが……
部品取り用の機械は、時刻合わせと、ゼンマイを巻く動作が、今まで出会ったことのない方法でした。
ケースにある竜頭の穴には、(現在の防水竜頭のように)竜頭がねじ込めるようになっていました。
機械側ですが、オシドリのような機構はありません。
ばねによって、既定の位置は時刻合わせに来るようになっており、押し込むとゼンマイが巻けるようになります。
竜頭がなかったので推測ですが、
竜頭を押し込んで時計回りに回すと、ゼンマイが巻かれ、
反時計回りに回すと、竜頭がねじ込められて固定され、
竜頭を時計回りに回して、解放してやると、
ばねの力で竜頭が飛び出して、時刻合わせができるようになるんだと思います。
面白い……ところが、こちらの車は、仮組みがいい加減で軸がことごとく折れており、修復不可能でした。






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 部品待ちだったほうは、すっかり元気に動いています。
裏蓋には「三岐」とあるのですが……三岐鉄道でしょうか。
だとしたら、意外とご近所さんで使われていたことになります。