はるかぜ

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SEIKOSHA モリス9型15石

 最近に始まったことではないのですが、
忙しくて、
皆さまのブログにお邪魔しても、コメントできてないのが若干心苦しい善三郎です(笑
どうもすみません……ちゃんと読んでます。
そして今回の時計は、3年ほど前の、例の玉手箱シリーズです。





イメージ 1

 精工舎のモリス9型15石です。
さっぱりこちゃんなので、軽く調べてみると、
戦前、1930~40年代の機械のようです……戦前で15石!
……当時としては、結構な高級機だったのではないでしょうか(たぶん
3年前、玉手箱に入っていたこの機械ですが、
あの頃の技量では、状態を悪化させることしかできず、
結局、分解したままお蔵入りとなっていたのでした。
初心者には厳しい、テンプまわりの故障でした。

 先日、久しぶりに故障品を某オークションで買ったところ、
届いたもののうちのひとつが、ちょうどこの機械の7石ものでした。
竜頭付近は錆び付いていて、目も当てられない状態でしたが、
反対側にあるテンプは、何の問題もなし。
届いたものを参考に、精工舎の部品箱から部品を寄せ集め、
テンプ一式だけを拝借して、組み上げました。
そのせいで、テンプの受け板だけ、模様の向きが違います。
角穴車は見つけられなかったため、これも届いた機械から拝借。
もともとは、文字の入っていないものでした。





イメージ 2

 昨日清掃と組み上げをしたのですが、一応動き続けています。
組み上げたばかりの時は、動きが頼りなく、いったん止まったのですが、
何度か つついて放っておいたところ、なぜか回復、それからは快調に動いています。
……いちばん もやもやするやつです(笑
清掃組み上げよりも、これに合う巻芯と竜頭を探すのに時間がかかりました。
分解清掃には小一時間しかかけてないのに、竜頭と巻き芯で4時間かかりました……
ケースは、家にあったものを使いました。





イメージ 3

 これが、玉手箱に入っていた時のケースと文字盤です。
先のケースが直径26mmに対して、これは30mmと、かなり大きいものです。
裏には材質が描いてあるだけで、ケースメーカーは不明です。
この文字盤……下に「FOR SWISS」と書いてあるんです。
戴いたとき、蓋を開けてびっくりした記憶があります。
精工舎がスイスに時計を出していた、ということでしょうか。
それか、OEMみたいな感じなのかなぁ。
謎の残る文字盤なので、なんだか邪険にできずに、別袋に入れてあります。