はるかぜ

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レコード

 部屋を片付けながら、
久しぶりにレコードを聴いています。
初めて手にした盤、サイモンとガーファンクルの盤です。
こないだ職場でフロッピーなんてワードを出してしまって、
すかさず突っ込まれたばかりですが、
フロッピーに感動は生まれなくとも(ごめんフロッピー)、
レコードからは感動も生まれる。
……語彙が少ないせいで、その感動も台無しですが(
ちょっと横みちですが、
アニメ『けいおん』がカセットテープやったり、
たまこまーけっと』でレコードやったり(SL-1200MK5っぽい)、
アナログ波(?)の再来にアニメが一役買っているというのは、
面白いことやなぁ、なんて思っています。
 
 
 初めてレコード盤を手にしたのは、高校生の時でした。
小学生の時に、
下に先生がいてはったにもかかわらず(誰でしょう)、
フリスビーよろしく放送室から盤を落として遊んでいた馬鹿者がいたので、
盤自体を見たことはあったのですが、
さわったのは、高校生の時が初めてだったのでした。
文化部の帝王(他称)だった私は、
池高放送部には部室がある、
なーんていうのを聞きつけ、
北館1階、
普通の教室にパーティションで区切られただけの部室に、
さっそく足を運んだのでした。
いっちょまいに鍵掛かっていましたが、ちゃんと教えてもらって……
今でも暗証番号は覚えています。
おいてあったもので覚えているのは、
そこそこの数のカセットテープと、動かないテープデッキ、
それと、派手に傷のついた さきの盤が一枚。
プレーヤーの所在が分からないというのと、
さすがにもう使う機会がないのとで、
許可をもらって、戴いて帰ったのでした。
 
……当たり前ですが、プレーヤーなんてうちにもありません。
ところが、何度か祖父母の家の探索をしたところ、
プレーヤーを2台発見。
1台はうちの母のもので、
FM電波に乗せて音を飛ばせる、テクニクスのものでしたが、
ベルト駆動だったため、動かず。
もう1台は、母の兄のもので、
こちらは単純なものでダイレクトドライブだったため、
簡易清掃で動いたのでした。
回転速度の合わせ方も、そのとき知ったのでした。
こんなこんまい溝で、こういう音が出るもんだと妙に感心し、
アナログな音を、デジタルなMDに録音して(笑)、
家に持ち帰ったのでした。
そもそもこもった音が好きで、
高音域を切れる線なんかを自作したりもしていたのですが、
ある意味自然といえる音を出してくれたレコードは、
好みの音どんぴしゃでした。
あ、
傷があったので、
同じところを繰り返す現象にも見事にぶちあたりました。
村下孝蔵『春雨』の歌詞、
「古いレコードに 傷をつけた
繰り返す声が 今も谺のように
心の中で 廻り続ける」
って、これか!
みたいな……ほんと子どもですねぇ。
 
 
 時は流れ(
祖父母の家に居候するうちに、
簡単なイコライザにラジカセ、というスタイルが完成し、
近所の古物売りからレコードを買い漁り、
一人暮らしに際して、プレーヤーも寺内町祭りで100円で購入、
今に至ります。
仕事が始まると、盤に針を落とす余裕がなくなって、
聴く機会もずいぶん減ってしまいました。
こういう時間って、大事なんやろなぁなんて思いながら、
せわしなく部屋の片付けをしています。