はるかぜ

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引きつった笑顔

 いっそ、カテゴリとか廃したほうがよいのでは(汗

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 よく、「無理やり作った笑顔」とか、「引きつってる」と言われます。
うーん、そんなつもりじゃないんだけど……どうしてそう見えるのかしらん。
自分で確かめたくっても、笑顔なんか、笑う雰囲気でないと作られないもの。


 この夏は、いつになく文庫本をよく読みました。
といっても、堅苦しいものではありません。
『坊ちゃん』と『氷菓』シリーズの1から4作目まで、今は『吾輩は猫である』を読んでいます。
特に夏目漱石、面白いのよこれが。
正岡子規も、『墨汁一滴』の中で、夏目漱石は面白いと評しています。

  「これを思ふに真の滑稽は真面目なる人にして始めて為し能ふ者にやあるべき」

という結論に至るほどです。(正岡子規『墨汁一滴』、一月三十日)
まぁ、面白いわけでして、面白いところは当然笑うわけです。


……あ、引きつってる。
明らかに右側だけ つり上がった笑み。


 顎関節症になったのは、小学5年の頃でした。
それからも、普通に両側を使って咀嚼していたつもりです。
しかし、「酢」によって、左右対称崩壊の一歩を踏み出したのでした。

 もともと歯が弱く、虫歯は ないものの、酢に弱い歯でした。
酢の物を食すと、よく歯が欠けました。
今でもですが……
中学3年の頃、魚のマリネを食べていたとき、左下奥歯が盛大に欠けました。
盛大とは言っても、沁みるほどではありませんでした。
しかし、そこから日に日に欠けが酷くなっていくので、左側で硬いものを食べることを控えるようになりました。

 歯医者に行って埋めてもらい、それからは普通に戻しました。
しかしある日、ご飯と一緒に詰め物も取れました。
2回目に埋めるときは、歯を少し削って、外れにくいようにしてもらいました。
しかし代償として、圧力が掛かると沁みるようになってしまったのです。
再び、左側での咀嚼を止めました。


 お医者様に埋めていただいてから、もう3年強経ちます。
もう外れることもないだろうと思い、柔らかいものだけは左で咀嚼するよう、意識しています。
しかし、顎関節症も進んだ今、うまく力が入りません。
もう左側がこれ以上鍛わることもないでしょう。

 これから一生、引きつった笑顔で生きてゆくのね。
まぁ、それでもいいじゃない。
解らない人には解らない、解る人には解る。
それでいいわ、そのほうが好都合なときも、ある。 と思う。