はるかぜ

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Citizen B中三針 17石

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 SEIKOばっかり触っているので、Citizenの時計を紹介します。
Citizenの時計は、ネットで調べても情報があまりないので、名称・立ち位置については自信がありません……

 Citizen B中三針 17石です。
本中三針よりも前の機構で、三番車の上にもう一つ車が直につき、
その車が、機械中央の車(秒カナ)に伝わって、秒針を中央に持ってきているものです。
なんじゃらほい。
機構としては複雑に見えますが、発想は単純なので、なんかこう……
……いいですよね(笑






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 分解時の様子。
夜に作業をしたので、ろくな写真ではありません(汗

 実は、7石のものは持っていたのですが、
その時は私が未熟で、ばんばん時計を壊していた頃なので、現在は帰らぬ時計となっています。
が、その部品が、今回の17石の復活に一役買いました。
17石は、竜頭から水が入っていたのか、
巻芯・オシドリオシドリのねじ・カンヌキ・カンヌキばね・キチ車・ツヅミ車が錆付いていました。
巻芯以外のそれらの部品を、7石のものと交換しました。





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 組上がり後の様子です。
出車っぽさがひょっこり顔を出しているのが、可愛らしいです。
どうもこの機械は、B中三針の後期もの(B中三針改)らしく、
前期は1950年、後期は1952年からの製造のようです。
前期ものは、「Special Citizen」の名称を文字盤に貰っているのをよく見ますが、
後期ものは名前をもらっていないのか、そういうのを見たことがありません。

 それにしても、きれいにしっかりと紋様が刻まれていますね。
7石には なかった模様です。
ところがどっこい、7石は生産期間が1年だったらしく、前後期通して希少性は7石のほうが上手のようです。
あまり関係ないような気がしますが、石の多いほうが車が長く持ちそうなので、
7石のほうは、余裕ができたときにでも修理できたら、と思います。