はるかぜ

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SEIKO新10A型出車中三針 11石と8石

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 まったく、
みなさまのブログやWEBページのおかげで、この記事を書くことができています(汗
SEIKO 出車式中三針の時計です。
少し暖かくなりましたので、また手を出し始めたのでした(部屋が5℃なんて寒さじゃ手が動かない
久しぶりに、某オークションで不動ジャンクを購入しました。





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 機械はこんな感じです。
SEIKOのいわゆる新10A型機械の三番車上に、車を追加して中三針に仕立て上げたものです。
うちにも(不動のままですが…)あるので、以前調べたのですが、
SEIKOの出車中三針は、前期と後期に分けられるようで、
前期型には上の受けがなく、出車がそれこそ直に出ているのに対し、
後期型は、写真のように出車の上に受けがあります。
そのため、
前期型の輪列受けは新10A型機械そのままで、分解時には出車を外す必要があるのに対し、
後期型の三番車の受けは、上に追加された受けが受け持つので、
従来の輪列受けは、三番車のところが内側に削られており、
地板は、香箱を収めるところから三番車のホゾまでが削られていて、
組付けの際は、がんぎ・四番・二番を先に配置して輪列受けをはめ、
そののち、出車と一緒にされた三番車を、削られた溝を通して配置するという順番になります。
……たぶん。 いやきっとそうだ(汗

あ、
あと、丸穴車を先に配置してから香箱受けをはめないと、
再度分解の憂き目に遭います(経験済み





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 こちらは、直す気はあったもののちょっと挫折気味の8石機械。
どうも8石の機械は、秒カナの軸石がサファイアになっているようです。
国産でサファイアは珍しいような気もしますが、なんでそんなことをしたのでしょうか。
前期型も持っているのですが、掃除やら調整やらをしても調子よく動かないので、
もうちょっと技量を上げなければと、勉強中です。





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 前にCitizenの出車中三針を分解したときも思ったのですが、
このころの時計は、針を装着するのがむつかしいです……
強い力を加えたつもりはないので、おそらく……おそらく、
このころの時計の癖なのでは、と思っているのですが、
文字盤から針までの高さが、指す個所によって違ってくるのです……
そのせいで、今回は時針・分針・秒針の都合上、8時位置で秒針の位置が高く、
風防に干渉して止まってしまい、調整するのに難儀しました。
一応なんとか収まったとはいえ、釈然としないのです。
どなたか、うまい調整方法ご存じないですか……