はるかぜ

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タイガー魔法瓶製電気ケトルPCF-08E1の修理

※本記事内には、虫類の苦手な方には不向きな表現がございます


 もう、最悪の写真ですね。
春になったというのに、手荒れが未だ酷くて洗い物の億劫な管理人です。
公開したことをのちのち後悔するナこりゃ()
手に持っているのは、Otter社のZ5という蒸気スイッチです。

 電気ケトルの修理をしました。
タイガー魔法瓶のPCF-08E1です。
エディオンモデルだからなのか、末尾にE1とついていますが、
このPCF-A型と説明書が共通です。
友人が他県に引っ越すときに、贈ってくださったものです。
三年ほど前に故障しました。
遠因は…蟻の侵入…だと思っていたのですが、
蟻は遠因ではなく、まさかの原因だったことが判明致しました。

 蟻…炊飯器の裏とかに、よく(?)ちっさな蟻って来ますよね。
あいつら、いっときUSBハブの中に住み着いて大変だったのですが、
その次は電気ケトルに住み着いたのでした。
もうね、電気ケトルの隙間という隙間からうじゃうじゃ出てくるんですわ。
電源プレートからも出てくる。
しばらく我慢して使っていましたが、
ちょっと電気的に危ないのではないかと思い、
玄関先で分解することにしたのでした。

 初見殺しの分解手順です。
底面にネジが四箇所あるにも関わらず、ネジを外しただけでは底面は外れません。
ネジを外してから最初に取り外すべきは取っ手です。
取っ手のカバを上部から下部に向けて引き剥がし、
取っ手を固定している上部のネジを外し、取っ手を浮かせると、
電気ケトルの周りが一枚外れます。
そしたらば、底面を強力に固定している爪が露わになるので、
ようやく底面を外すことができるようになります。
底面が外れると、電熱部やメッシュチューブに覆われた線やヒューズが露出します。
各部に蟻が大量にいましたので、
エアダスタを使って、文字通り蟻の子一匹逃さないように追い出しました。

 初回なので、分解しやすい手順なんて知る由もなかったわけで、
分解で疲れ果てた私は、組み付けは適当になってしまったようでした。
二回ほど使ったところで、動作しなくなりました。
おかしいなあと思いながら、電気ケトルを見回すと、
蒸気パッキンが奥まで刺さっていませんでした。
これが原因で蒸気スイッチが切れず、ヒューズが飛んだのだと思いました。
ヒューズの入手難易度自体は低いのですが、
なんかもう面倒で、
湯は鍋で沸かせばいいような気がしたので、
そのまま三年ほど放置してしまったのでした。

 さて、職場にて廃棄の電気ケトルが出ました。
見覚えが…あー…自分とこの電気ケトル、いい加減手を付けねば…
ようやく再度分解する気になりました。
前回の分解時に、どこをどう苦労したのかを忘れた私は、
また底面から外そうとして無駄な体力を使い、
ようやっと、そういえば皮が剥がれるんだったかと思い出し、
底面の配線に達したのでした。
テスタを当て、スイッチを入れても回路が閉じないのを確認。
ヒューズのメッシュチューブを横にずらして、抵抗値の確認…

…あれ。
ヒューズ生きてるやん。 えー…

 そうなるともう、構造は単純ですから、
支障を来しているのはスイッチしかないことになります。
取っ手についているスイッチを、ネジを一本外して取り外し、
スイッチ自体を分解しました。
…蟻が詰まっていました。
スイッチの動作に支障を来すほどの蟻です、
どんな状態だったかはお察しください。
昼間に分解したから良かったものを、
夜なんかに分解していたら軽くホラーだぞ。
というか、よく煙出たりなんやかんやしなかったなこれ。


 スイッチは廃棄の電気ケトルから拝借。
組み付けて、無事動作するようになりました。
久しぶりすぎて、ちょっと臭う。
清掃して、何度か湯を沸かして慣らしてから使おうと思います。